Lot 29 B. ビュッフェ 「ふくろうのある静物」
予想落札価格 HK$1,000,000-1,500,000
落札価格 HK$2,006,000 JPY20,060,000
アジア圏での評価を確立
香港市場から世界へ
8回目を迎え香港市場に定着したエスト・ウェストオークション香港セール。
先に開催されたアジア最大となる香港国際アートフェアの後押しを受け、総ロット391 点の作品が2 日間に渡り競売にかけられ、落札総額は約3 億5 千万円にのぼった。
初日の25 日は石鍋裕氏のコレクションを含むファイン&コンテンポラリーアート。
成り行き(No Reserve)の出品で高い注目を浴びたB . ビュッフェ1953 年制作の静物画や、藤田嗣治が渡仏前の1911 年に描いた希少な風景画が人気を集めた。
また、蔡国強が日本留学中に描いた作品や近年急激に評価を高めてきたC. テーチュンなど中国人作家の作品も多く出品され、現地の愛好家から圧倒的な支持を得た。
その他、国内外から評価の高い草間彌生や奈良美智、国立新美術館での展覧会を控え再評価の著しい田中敦子、斎藤義重らの作品や昭和を代表する日本画家である東山魁夷の風景画など多岐に渡る品揃えとなった。
2 日目の装飾美術部門からはガレやドームのアール・ヌーボーのガラスをはじめ、ラファエロの「システィナの聖母」を再現したKPM ベルリンの大型陶板、マイセンのモンキーバンドやアラビアンナイトをモチーフにした大花瓶など陶磁器を中心としたラインナップ。
東洋美術部門からはアジア圏での需要が高い純金コレクションや急須を中心とした純銀製品、また歌川広重作品の他、新たな挑戦として香港や中国の日常を題材にしたP. ジャクレーの浮世絵を用意。2 日間でもっとも参加者が多かったジュエリー部門からは、ラウンドカットされた5.015ct のダイヤモンドルースを筆頭に、高品質のルビーやアレキサンドライトが揃った。ブシュロンのダイヤモンドリングやカルティエのダイヤモンドピアスなど有名ブランドのハイジュエリーは厳しい目を持つ現地の愛好家にも人気が高く、今後も注目したい。
今年、エスト・ウェストオークションズは2008 年に香港進出してから5 年目という節目の年を迎えた。当初は日本からの来場者と現地の新規の愛好家が多かった香港プレビューも、今では日本、香港、中国や台湾から毎回来場される馴染みの愛好家が増え、連日賑わいをみせるようになった。地域別落札者のシェアを見ても、当初は日本人の愛好家が多かったが、回数を重ねる度にアジア圏の愛好家がシェアを占めるようになり、確実に香港市場に定着して来た。また、香港進出当初から行ってきたアジア圏に限らず世界中の愛好家を対象とした宣伝広告による新規顧客の獲得は、来年のシンガポール進出の大きな足掛かりとなるだろう。
今後は香港市場進出で得た経験を生かし、新たなマーケットを開拓しさらなる飛躍を目指したい。

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